最終更新日 2023年6月27日

新規株式公開と上場のIPOを目指すなら、支援を受けて効率的に無駄なく準備を進めたり、計画的に取り組むのが理想的だといえます。
証券取引所に上場して株取引を行えるようにすることから、上場審査を受ける為の準備や書類の作成が必要になってきます。
当然ながら、書類の作成1つ取っても知識やノウハウが重要になるので、詳しい人を味方につけて取り組み始めるのが賢明です。

状況に応じた審査対策が必要不可欠

審査の内容は多岐にわたりますし、書面でのやり取りやヒアリングを要することもありますから、状況に応じた審査対策が必要不可欠となります。
質問事項はとても多く、審査官を納得させるだけの説得力のある説明が求められます。
言うまでもなく、企業規模によっては部門間の連携の重要性が高まりますし、規模が大きければ大きいほどハードルは高くなります。
IPOの支援を希望したり受けるつもりであれば、これらの手続きや準備に詳しい専門家が狙い目です。
口頭での説明は事前のリハーサルが自信に繋がりますし、しっかりと対策を立てられるので、やはりリハーサルの対応とアドバイスが行える味方がいると心強いです。
証券会社出身のコンサルだと事情に詳しいことが多いですし、株式公開や上場にも精通していたりするので話が早いです。
ただ支援と一口にいっても内容は様々で、経営者寄りの例えば税理士だと、会計や税金面の正しい計算やミスの発見、指摘といったものを得意とします。
審査に必要な書類の作成や提出にも長けていますが、より確実な審査通過に繋がる支援が受けられるかどうかは相手次第です。
つまり税理士は経営に関わるプロであっても、証券会社が行う審査に詳しいとは限らないわけです。

IPOをサポートしてきた経験が豊富な人を活用する

とはいえ、IPOをサポートしてきた経験が豊富な人であれば、そのような心配は杞憂に終わるでしょう。
大切なのはIPOにおいてどのような助けが必要か、不足しているものは何か見極めることにあります。
決算や内部統制に不安や不足を感じている場合は、会計士系が提供するコンサルサービスが頼りになります。
最新の会計基準を把握していたり、適正な会計処理をスピーディーにこなせるので、会計面の力を借りたい時に最適です。
ただ直接的なサポートを提供する会計士ばかりではなく、内部統制などの体制の仕組み構築をサポートして、自律運用を助けるコンサルも存在します。
このように、会計士系だけでも方向性や種類は様々ですから、必要とするサポートを明確にしてから希望にマッチする相手を選ぶことが肝心です。
IPOのハードルは経営者の経験、知識とノウハウによって難易度が大きく変わります。

資金を出したいと思える会社であることが必要

いくらアイデアを出すのが上手い経営者でも、投資家を振り回すような経営スタイルだと、自力で新規株式公開や上場を果たすのは難しいです。
やはり、投資家が注目するだけでなく資金を出したいと思える会社でなければ、資金調達に繋がる株式上場は困難です。
経営が感覚的過ぎたり思いつきによるところが大きいと、上場審査を受けても通る可能性は低いと思われます。
こういったタイプの経営者に必要なのは、状況を客観的に把握できたり理詰めで物事を進められる人物による支援です。
近年は特に、審査の厳格性が強まり経営の計画性の重要度が増していますから、適当に作った書類だと審査に通ることはできないでしょう。
徹底的に隙なく書類を作成して提出したり、できる対策を全て行った上でヒアリングを受ける、それくらいの姿勢や覚悟がなければ株式公開は遠のきます。
IPOは資金調達や社会的信用力の上昇、信用の高まりによる取引会社との良好な関係構築など、豊富なメリットがあるのは確かです。

パートナー選びの重要性の方が遥かに大事

しかし、内部監査制度や内部管理体制の整備など、いくつも準備と構築が必要になる項目があります。
これらを全て経営者のみで取り組むのは非現実的ですから、支援を受けるのは決して恥ずかしいことではありませんし、むしろ助けを借りるのは普通です。
それよりもパートナー選びの重要性の方が遥かに大事で、サポートを受けるか迷っている暇はないといえるでしょう。
時間は有限ですし、時間を無駄にすると株式公開や株式上場が遅れてしまいますから、1分1秒も無駄にしないつもりで取り組みを始めたいところです。
サポートを求めるパートナーを選ぶ時は知名度やイメージに加えて、実績の大小と事業やビジネスモデルの理解度を測り、感覚の合う合わないを含めて検討しましょう。
フィーリングというのは実はとても大切で、目に見えないからこそじっくりと判断して相手を決めることが、株式公開と上場までの道のりに大きく関わってきます。

まとめ

最低でも数年単位の長い付き合いになりますから、実績が乏しく長期的な実績が未知数の相手は論外です。
それと事業に偏見を持っていたり、理解が不十分で話が噛み合わないことがある相手も候補から外すべきです。
特に能力や理解に問題がないはずなのにどこか合わないと感じる、これはフィーリングのミスマッチを意味しますから、感覚的なものでも違和感を覚えたら考え直しましょう。

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投稿者 nisarchive