最終更新日 2023年6月27日

大学の医・歯学部に入学して医師になるために医学部予備校を利用する場合は、住んでいる場所や勉強方法を考えて学校選びをすることが大切です。
学校を選ぶ時は、授業の進め方や生活様式で条件を決めることができるでしょう。
医学部予備校の授業形式ですが、大きく分けると集団指導と個別指導の2種類が存在します。
集団指導と個別指導は授業の進め方や学費の点で大きく異なるので、それぞれのメリットとデメリットをよく考えて選ぶ必要があります。

集団指導方式のメリットとデメリット

集団指導というのは、受講生は成績や志望大学ごとに20~30名のクラスに分けられて講義を受講します。
この方法だと受講生は授業内容について行くために相応の努力が求められますが、ライバルを意識して意欲的に勉強が続けられる、受講生同士で交流ができる、学費が安い、といったメリットがあります。
集団指導方式でも受講生のレベルや志望大学ごとにクラス分けが行われているので、基本的に授業内容が難しすぎるといったことはありません。
それでも自分で努力をして講義について行かなければならないので、苦手科目が多い人は注意が必要です。
集団指導方式の医学部予備校は個別指導よりも学費が低めなので、経済的にあまり余裕がない人におすすめです。
集団指導方式であれば募集定員の人数が多いので、定員が満員で学校に入校できないといったケースはほとんどありません。
集団指導方式の学校は個別指導と比べて学費が安いというメリットがあり、年間あたりの費用は100万円~300万円ほどです。

個別指導方式のメリットとデメリット

個別指導とは、講師と受講生はマンツーマンで授業が進められる方法です。
校舎内にはコンパクトサイズのブース席が設けられていて、ブースの中で受講生が講師から指導を受けることができます。
個別指導方式の大きなメリットは、受講生の学力レベルや志望校に合わせてきめ細かな指導が受けられることです。
授業のペースやレベルを合わせてもらえるので、無理なく受験勉強が進められます。
志望校や得意・不得意科目ごとに柔軟にカリキュラムを組んでもらうことができるので、限られた時間を有効活用することができます。
ただし、集団指導方式と比べて個別指導方式にはいくつかのデメリットが存在します。
個別指導方式のデメリットは、学費が高額である・講師との相性が悪いとストレスに感じることがある・ライバルを意識しにくい・募集定員が限られている、などが挙げられます。
個別指導方式の学校は授業料が高額で、1年間でトータルで必要な費用の相場は1千万円前後です。
集団指導方式の授業であれば講師と生徒は個人的に会話をする機会が少ないので、相性が問題になることはありません。
これに対して個別指導方式の授業では個人的に会話をしながら授業が進められるので、講師と受講生の間で相性の良し悪しがあります。
先生との相性が悪いと、授業がストレスに感じることがあります。
個別指導方式だと他の受験生と交流する機会が少ないことから、自分のペースで勉強に集中することができます。
ただし、ライバルを意識しにくいことから、モチベーションを保ちにくいというデメリットもあります。
個別指導方式だと受講生の人数が限られているので、早めに申し込みをしないと定員が一杯になってしまう場合があるので注意が必要です。
医学部予備校を選ぶ際は、授業形式(集団指導・個別指導)に加えて通学方法も考慮するようにしましょう。
学校への通学方法ですが、大きく分けると自宅通学と寮生活の2種類があります。
都市部に住んでいて自宅の近所に学校があれば、通学または寮生活のいずれかを選ぶことができます。

自宅通学のメリット・デメリットとは

自宅通学をする大きなメリットとして、学費以外の費用(食費や部屋代など)を負担する必要がない、自分のペースで受験勉強が進められる、などが挙げられます。
自宅通学をすれば寮を利用する必要がないので、住居費や食費の負担がありません。
基本的に学校の講義以外は自由時間なので、自分のライフスタイルで受験勉強ができます。

寮生活のメリット・デメリットとは

学校の寮を利用するメリットは、自宅から離れている予備校に入校ができる、起床から就寝までのスケジュールが決められているので生活や食事の管理ができる、勉強に集中できる環境が整っている、通学時間が短い、などが挙げられます。
寮生活だと起床から就寝までの時間が細かく決められているので自由が少ないですが、時間を無駄にすることなく勉強に集中できます。
寮は校舎の近くにあるケースがほとんどなので、通学のための時間が短いという利点もあります。
ただし寮生活をする場合は授業料のほかにも部屋代や食費を負担しなければならないので、自宅通学と比較すると経済的な負担が大きくなってしまうというデメリットがあります。
医学部予備校には授業の進め方や通学方法で幾つかのパターンが考えられるので、自分の学力・性格や経済状況を考慮して選ぶようにしましょう。

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投稿者 nisarchive